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大学等見学会

企業現場見学会-大日工業株式会社

令和7年11月12日(水)13:30~16:30

静岡市産学交流センターでは産学連携の一環として、大学等見学会を実施しています。

今年度の第1回目は静岡市清水区にある大日工業株式会社に工場見学をさせていただきました。

まず目に飛び込んでくるのは、今年8月に完成したばかりの新社屋兼工場。

白を基調としたシンプルで洗練されたデザインが印象的です。実際に目の前に立つと、建物全体に清潔感があり、未来的でありながらも温かみを感じる佇まいでした。

館内に入ると、 新築の香りにふわっと包まれ、自然と背筋が伸びるような感覚になります。

受付のセキュリティも整っており、安心して働ける環境づくりを大切にしていることが伝わってきました。

まずは大日工業株式会社の事業概要をご説明いただきました。

同社は電子部品の製造を中心に、高品質なものづくりで地域産業を支えてきた企業です。令和7年8月に新社屋を完成させ、環境負荷の低減や省エネ化にも積極的に取り組んでいます。「人と自然の調和を目指すものづくり」を大事にしており、社員一人ひとりが改善を重ねながら信頼される製品づくりを追求している点が印象的でした。

工場見学では、それぞれの担当課長さんが材料の受け入れから製品が完成するまでの流れを、実際の設備を前に丁寧に説明してくださいました。

どの工程にどんな工夫があるのか、一つひとつをわかりやすく示してくださり、ものづくりの奥深さを改めて感じました。

特に検査の工程では、非常に小さなミスも見逃さない体制づくりが徹底されており、品質管理への強いこだわりが伝わってきました。社員の皆さんが真剣に、そして誇りを持って働く姿を拝見し、同社の製品が多くの企業から信頼されている理由を実感しました。

見学中、ふと目に入ったのが、お菓子がずらりと並ぶコーナー。

川瀬会長にお伺いすると、社員さんの要望を聞いて商品をそろえているとのこと。

「仕事の合間にちょっとつまめるお菓子があると助かるんです」と笑顔で教えていただき、こうした “小さな幸せ” を大切にする社風も魅力の一つだと感じました。

今回の見学を通して感じたのは、同社が「環境への配慮」を単なるスローガンではなく、建物・設備・働く人の行動すべてで体現している企業であること。

新社屋の清潔感ある外観、自然光をうまく採り入れた内部空間、廃材や排水を丁寧に扱う工程、社員の意見を尊重する社風-そのどれもが大日工業株式会社の「人と自然の調和を目指すものづくり」を象徴しているようでした。