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地域課題に係る産学共同研究委託事業

平成26年度 研究成果

マグロ加工残渣からの高機能性DHA・EPA含有油脂の抽出・濃縮技術の開発

【委託先団体】伊比水産株式会社
【連携大学】静岡大学工学部 教授 佐古 猛、助教 岡島いづみ

目的

マグロ加工残渣中には、DHA・EPAが豊富に含まれ、これらは生活習慣病の予防、血液循環の向上、脳の活性化(認知症予防)などの効果が期待されており、今後もサプリメント利用率の高い中高年層への販売増加が見込まれます。
本研究では、魚油の抽出法に、新規な超臨界二酸化炭素抽出と濃縮技術を組み合わせ、マグロ加工残渣から高効率でDHA・EPAを分離・濃縮する技術の開発を目指しました。将来的には、本事業で開発した機能性物質の分離・濃縮技術を活用して、広くサプリメント等の健康食品市場に参入することを目標とします。

成果
■前処理

超臨界二酸化炭素を抽出剤として使用する場合、原料の含水率が低く、表面積が大きいほど抽出効率が高くなります。そこで高効率で魚油を抽出するための前処理として、乾燥及び粉砕工程の最適化を行いました。

部位別の組成を調べたところ、頭部に大部分の魚油が含まれていることがわかりました。

マグロ加工残渣の部位別の組成
[マグロ加工残渣の部位別の組成]

■抽出

超臨界二酸化炭素抽出では、50〜60℃(30MPa,3時間)の抽出条件で、90%ほどの高い抽出率を得ることができました。

また、抽出前後の魚油の脂肪酸組成を分析したところ、組成はほとんど変化していないことも確認できました。

超臨界二酸化炭素抽出の条件と抽出率の関係
[超臨界二酸化炭素抽出の条件と抽出率の関係]

■濃縮
超超臨界二酸化炭素抽出法とカラム濃縮法を組み合わせて、下図のような高効率連続抽出システムを考案しました。カラム濃縮法により、DHA・EPAを50%以上に濃縮することが可能になりました。

超臨界二酸化炭素+充填剤を用いた流通式濃縮装置
[超臨界二酸化炭素+充填剤を用いた流通式濃縮装置]

カラム濃縮法によるDHA・EPAの濃縮
[カラム濃縮法によるDHA・EPAの濃縮]

今後は、魚油ならびにサプリメントメーカーの協力により、事業化に向けて共同研究を進めます。

概要報告書のダウンロード

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