【委託先団体】有限会社生陽会
【連携団体】稲垣有里(屋号:染織ユトリ)
【連携大学】静岡福祉大学 教授 野坂俊弥、准教授 齋藤剛、専任講師 岩本勇(産官学連携推進センター センター長)
厚生労働省研究班の調査によると、平成24年において全国で65歳以上の方の認知症の有病率を15%と推計し、約462万人の方が認知症であると推定されるという発表がされました。認知症は早期発見・早期対応により症状の進行を緩和できることもわかっており、症状を改善するために、高齢者介護施設においては軽い運動、音楽、ゲームや料理などの時間を設け、認知症対策プログラムを採り入れるようになっています。
本事業は、新たに認知症対策プログラムを開発し社会に普及していくことを目的に、静岡福祉大学、染織ユトリと有限会社生陽会の三者で取り組んでいます。新たなプログラムにおいて使用するものは、連携団体の染織ユトリ代表が考案した結十布(ゆいとおふ)という風呂敷に似た布です。
プログラムを介護職員が考案し、施設内で実践しその効果を検証しました。
結十布 | プログラムの検討 | ||
プログラムの実践 |
5つのプログラムを考案し、施設内で実践しての効果を調べたところ、みんなで集まってやるので参加者の快適性が得られていることがわかりました。また、改善効果については短期間の調査であったので有意な差は認められませんでした。
今後は、今回開発したプログラムを更に実践・検証し、効果的なものにしていく予定です。