【委託先団体】株式会社発電マン
【連携団体】富士見工業株式会社、静岡県工業技術研究所
【連携大学】静岡大学グリーン科学技術研究所 教授 原 正和、創造科学技術研究院 教授 渡辺修治
静岡は全国でも屈指のバラ産地ですが、夏季の施設栽培では、高温障害によって生産性が大きく落ち込みます。本研究では 、
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[試験圃場:鈴木バラ園(静岡市) 出荷を待つ深紅のバラ] |
地元静岡で発明された植物由来の耐暑性付与剤「サーモザイム」を栽培時に散布し、バラの施設栽培での効果を、生育と花品質の評価により検証しました。
【生育評価】
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【花品質評価】
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[花品質評価(花弁数・香り強度の比較)] |
静岡産の芳香性バラ「パレオ」の花弁から減圧水蒸気蒸留装置を用いてローズウォーター(香り素材)を抽出し、この香りを活かしたアロマ製品を試作しました。
夏季のバラ(切り花)施設栽培における「サーモザイム」施用が、高温障害の予防、安定生産および花の品質向上に寄与することがわかりました。なかでも、花の香りの増強効果を見出した意義は大きく、天然のバラの香り資源の開発シーズとして、産業に貢献する有用な知見を得ることができました。