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地域課題に係る産学共同研究委託事業

平成28年度 研究成果

竹パウダー肥料を用いた地域ブランド農作物の開発

[委託先団体] 丸徳商事有限会社
[連携大学] 静岡大学農学部 教授 森田明雄

目的

静岡市清水区宍原地区は、山梨県側へのルートで静岡市としては最北限の地です。農業では茶・米・野菜等を栽培していますが、近年若年層が農業を離れていく傾向にあり耕作放棄地が目立ち始めています。また、住民の高齢化も進みつつあり放任竹林の問題も浮上しています(写真1,2)。

[写真1:宍原地区の耕作放棄地]
[写真1:宍原地区の耕作放棄地]
[写真2:宍原地区の放任竹林]
[写真2:宍原地区の放任竹林]

この宍原地区で創業以来事業を営んでいる弊社としては、特殊好熱性微生物(YM菌)による竹パウダーと下水道汚泥の高温発酵を行い良質な肥料を製造し、農作物への施用試験を行うことで、放任竹林の解消と地域ブランド野菜生産による地域発展につなげることを目指しました。

成果

宍原地区の放任竹林より伐採した竹をパウダー状にし、下水道汚泥等の原料に2%,5%と配合量を変えた肥料を製造しました(写真3,4)。

[写真3:竹パウダー肥料製造現場1] [写真4:竹パウダー肥料製造現場2]

[写真3,4:竹パウダー肥料製造現場]

■幼植物試験(コマツナ)

製造した竹パウダー肥料の効用を検証するため、栽培ポット容量に対して0〜5%の間で施肥量を変え、コマツナによる幼植物試験を行いました(写真5)。

[写真5:収穫時の様子(播種 21日目)]
[写真5:収穫時の様子(播種 21日目)]
[図1:播種後の発芽率の推移]
[図1:播種後の発芽率の推移]
[図2:収穫時の新鮮重]
[図2:収穫時の新鮮重]
[図3:収穫時の葉色値]
[図3:収穫時の葉色値]

試験結果として、5%以内の施肥量において、最終的な発芽率に差は出ないが、施肥量を多くするにつれて生育遅延が見られました。新鮮重と葉色値は施肥量とともに上がりました。

これらのことは、ハウス圃場におけるホウレンソウの栽培実験(写真6)でも同様な結果を示し、少ない施肥量でも竹パウダー肥料の効用を確認できました。

[写真6:ハウス内圃場での栽培実験(ホウレンソウ)]
[写真6:ハウス内圃場での 
 栽培実験(ホウレンソウ)]
まとめ

竹パウダー肥料は施肥量が少なくても生育に良い結果が得られ、葉色値も上がって、農作にかかる経費負担減に繋がる可能性が確認できました。

今後は、この肥料の製造と販売で放任竹林の更なる解消と、地域ブランドにつながる農作物の開発を地域住民と共に進めていきます。

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