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地域課題に係る産学共同研究委託事業

平成28年度 研究成果

三保地下海水を用いた養殖カワハギの高付加価値化研究

[委託先団体] カネヘイ養魚場
[連携大学] 東海大学海洋学部 教授 秋山信彦、教授 齋藤 寛

目的

近年新たな養殖魚種として注目されているのがカワハギです。しかし低水温に弱く海面養殖はもとより、陸上養殖でも一般的な海水では養殖することができないと言われてきました。水温帯に特徴のある三保地下海水を用いれば、効率的な陸上養殖が可能になると考えられます。カワハギの最大のセールスポイントは肝の大きさと美味しさです。

そこで与える餌の種類を変えることで天然物に近いさっぱりとした肝と、養殖物らしい油ののった肝の作り分けを目指しました。

[写真1:カワハギ成魚]
[写真1:カワハギ成魚]
成果

■第1試験期間(9/21〜1/5)
水流の速さと排水方法の異なる3つの飼育池(幅5m、長さ6m、深さ0.45m)に、3,500尾ずつのカワハギ稚魚(体重10〜15g)を収容し、約2か月間生存数と成長を比較しました。その結果、流速は5〜25mm/秒、水質の清浄性を保つこと、分養作業に注意してカワハギにストレスを与えないことが重要だとわかりました。

[写真2:養殖池]
[写真2:養殖池]
[写真3:水流計測]
[写真3:水流計測]





[写真4:カワハギの計測]
[写真4:カワハギの計測]
[写真5:分養作業]
[写真5:分養作業]

■第2試験期間(1/5〜2/28)

その後、上記3つの飼育池から1,500尾ずつ大きな池(幅6m、長さ7m、深さ0.45m)に3分割し、全体で6飼育体制にしました(表1)。試験区1,2,4,5には人工配合飼料を、試験区3,6には生餌を与え、成長の比較を確認しました。

[表1:各試験区の飼育条件]
[表1:各試験区の飼育条件]

その結果、飼育密度の低い試験区(4,5,6)の方が成長に優れ、まだ幼魚期のこともあり、配合飼料と生餌で明確な差は認められませんでした(図1)。

[図1:体重の変化]
[図1:体重の変化]
まとめ

陸上養殖では、効率よくカワハギを飼育するために、飼育池内の清浄な水質を維持しなければなりません。このため適正な水流と水の循環が重要です。水流が速すぎるとカワハギにストレスがかかり、斃死(へいし)率にも影響することがわかりました。飼育密度を極力低くすることで、より成長を促すことができます。

幼魚期は餌の違いで成長に差はありませんでしたが、中間魚以降は生餌の方が成長によく、肝に油がのると予想されます。現在も試験飼育は継続しており、平成29年秋からの試験出荷を目指しています。

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