もうすぐ夏になります。子供の頃、夏休みには宿題がありました。夏休みの友、読書感想文、自由研究など。特に自由研究は夏休み最終日ギリギリになってようやく泣きながら手を付けていたのを思い出します。そんな時、親から言われました。「なんで早くからやっておかなかったの?」
話を大人になった現在に戻しましょう。私たちの仕事には毎日決まったことを行うルーティン的なものと、期限が設けられたプロジェクト的あるいはイベント的なものがあります。
この期限付きの仕事、予定どおり進めるのはなかなか難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。これは「現在バイアス」と呼ばれ、誰でも将来のことよりも目先のことを重要に感じてしまうというもので、この結果、期限付きの仕事(=将来の仕事)は、先送りにしてしまいがちになるのです。
とはいうものの、長い目で見れば期限付きの仕事は結構重要である場合も多い。では、期限付きの仕事を予定どおり進めるにはどうしたらよいでしょう。コツは二つあります。
一つは期限付きの仕事を「行動」レベルまで具体的に分解すること。実は期限付きの仕事は曖昧な取組みレベルで捉えられていることが多いので、いざ取り組もうとしても「どうしたらいいのか」と躊躇してしまいます。まず仕事を「何を」「どのようにやるか」まで具体的に「行動」まで分解することを心がけましょう。
二つ目は、具体化した「行動」はスケジュール化すること。ルーティン的な仕事の時間が空いたら取り組もうと考えていたら、あとで泣きを見るのは明らかです。やらないといけない仕事には違いないので、「行動」を何月何日の何時にやる、とスケジュールとして組み込むと良いでしょう。
まとめると、人は期限付きの仕事を先延ばしにするもの。このような仕事は「行動」まで分解して、日々のスケジュールに組み込む。これが仕事を期限までに終わらせるコツです。どうぞ試してみてください。