[委託先団体] 日本オーガニック株式会社
[連携大学] 静岡大学農学部 教授 稲垣栄洋
[連携団体] 静岡県工業技術研究所
静岡大学農学部の基礎研究によると、キウイフルーツや柑橘類のミカン剪定枝、トマトの収穫残渣に雑草抑制効果があることがわかりました。農作物を生産する際に、大量に排出される残渣や剪定枝は、その処理に手間や費用がかかるため大きな課題となっています。 |
[写真1:キウイ剪定枝で作成した ペレット] |
静岡県工業技術研究所の協力により、キウイフルーツやミカン、トマトの農業残渣をペレット資材化することに成功しました。試作したペレットを使用し、雑草抑制についての試験を行いました。雑草抑制効果はペレット資材を地面にすき込みし、雑草が地面を覆い隠す度合い(被度)で評価をしました。
今回の試験で用いた農業残渣から作ったペレットに雑草抑制効果があることが確認されました。また、同じ原料でも粉末やチップに比べてペレット資材化することで雑草抑制効果が高まることがわかりました。
[写真2:無処理区] |
[写真4:農業残渣ペレットの使用場面] |
[写真3:ペレット・すき込み] |
農業残渣をペレット化することで、チップや粉末の形状と比較して、高い雑草抑制効果の得られることが明らかとなりました。これらの農業残渣によるペレットは、被覆効果に加えて化学的な雑草防除効果を有しており、ウッドチップよりも雑草抑制効果が優れていることから、ウッドチップの代替材として活用できると考えられます。 |
[図1:商品パッケージ (イメージ)] |