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地域課題に係る産学共同研究委託事業
基礎コース
梅ヶ島地区における温泉資源を利用した有機コーヒー栽培
[委託先団体] 梅ヶ島くらぶ
[連携大学] 静岡大学農学部 教授 松本和浩
[連携団体] 株式会社大野木荘、梅ヶ島温泉湯の華
目的
梅ヶ島地区における有用な自然資源である温泉水を利用して、有機コーヒー栽培に挑戦します。栽培のみならず味にもこだわり、「プラムアイランド(梅ヶ島)コーヒー」というブランドを確立させ、オクシズの地域活性化策の一助とします。
梅ヶ島地区は豊かな自然資源に恵まれている一方で、人口減少、高齢化、耕作放棄地の増加、観光地でありながら着地型観光のメニューが少ないなど、様々な課題も抱えています。これらの解決には、地域一丸となった“新しい風”が必要とも言えるでしょう。
そこで地元有志の協力者とともに、これまで北限25度以上では難しいとされていた梅ヶ島地区(北緯35度)でも、地の利を活かせばコーヒー栽培が可能であるという実証試験を行います。
進捗状況
梅ヶ島地区の魅力は温泉です。その湯水温を活かせば、通常の中山間地では難しいコーヒー栽培の可能性も出てくるでしょう。これまで、協力者の㈱大野木荘隣接地に、温泉水と熱交換しながら室温設定(13℃以上)のできるテスト用ビニールハウスを設けました(図1)。
[図1:ハウス内温調設備]
ハウス内にはコーヒー苗ポット5本を設置し栽培を始めています。何れも耐寒性のあるアラビカ種で、内訳はティピカ3本、観賞用苗1本、結実している苗1本です。ハウス内外温度の測定には、簡易型の測定器(T&DおんどとりTR-74Ui)を設置してデータを収集しています。
[写真1:コーヒー苗の様子]
また、オンラインでの監視体制の構築なども併せて進めています。現段階では、ハウス内の温度は加温なく良好に保たれていますが、これから冬場に向かい、どれほど加温の必要性が出てくるのか、コスト面も併せて栽培の課題・ノウハウに注力していきます。
今後の進め方は、魅力ある地域観光メニューとして位置づけるため、以下の視点から研究を深めていきます。
・ハウス内温湿度制御とコーヒー苗成長の観察、栽培マニュアルの作成
・プラムアイランドコーヒーに向けた特徴だし(焙煎や抽出方法など)の検討
・在来果樹(サルナシなど)についても生育可能性調査
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