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地域課題に係る産学共同研究委託事業

令和7年度の採択事業について

今年度の産学共同研究委託事業は、静岡市が重点的に成長を促す、

1. 食品・ヘルスケア 2. 海洋・エネルギー

3. 観光・ブランド 4. 文化・クリエイティブ
5. 清水港・ロジスティクス
6. その他、DX・GX、地域活性化・新産業創出に関連する分野

について公募を行い、厳正なる審査の結果、以下の8件のテーマの事業を採択しました。 

産学連携チーフコーディネータ
櫻川智史

基礎コース

①静岡・三保半島の観光地引網活性化事業 -伝統文化と海洋科学の融合-

三保半島沿岸で行われている伝統漁業に地引き網があります。温暖化で大きく変化する海洋データを取得し、獲れる魚を分析します。SNS発信で地引網を観光産業に!

②たたみいわし及びアカモクを用いた、筋萎縮抑制作用を有する新商品の開発

タンパク質やカルシウムを多く含む「たたみいわし」と、食物繊維やポリフェノールを含む「アカモク」をあわせて摂取すれば、筋萎縮抑制効果があるかも?を、科学的に検証します!人だけでなくペットにも効果のある静岡発の健康食品が期待されます。

③家具用天然系接着剤の曲げ接着性能評価とセルロースナノファイバーの添加による高性能化検討

シックハウス症候群ってご存知ですか?家具などから出てくる化学物質によって引き起される健康被害です。天然系接着剤に“新素材”セルロースナノファイバーを加え、安全・安心で長持ちする家具作りを目指します。

④清水港内で海中作業を行う水中作業ロボットの作業精度を上げるためのオルソ画像処理システムの開発

水中ロボットは、不足する潜水士に代わり様々な「海のメンテナンス」ができると期待されています。その作業には、水中の状況を映した鮮明な画像が必要です。最新のオルソ画像処理を駆使して水中カメラ撮影システムを研究開発します。

⑤登呂遺跡の古代稲作で栽培した赤米による清酒製造と野生酵母清酒開発による日本酒ブランディングの基礎構築

「古代稲作」を復元し、登呂遺跡で赤米を栽培。この赤米で清酒を製造します。酒造りには、登呂遺跡の植物から採取した野生酵母にチャレンジします!ロマンあふれる取り組みです。

⑥製茶時の廃棄茶葉を原料としたサウナ用アロマ製品の開発

廃棄茶葉を活用したサウナ用アロマ製品を開発します。緑茶の香りでさらに「ととのう」おもてなし!環境への配慮と地域観光ブランドの両立を目指します。

応用コース

⑦人工飼料による養蚕技術を核とした機能性魚飼料の開発と循環型食料生産への展開

棄ててしまう規格外の野菜でカイコを飼育。そのカイコで、養殖魚向けの機能性飼料を開発します。カイコは、循環型食料生産の代表モデルに成り得るか!

⑧1分で飲めるスマートドリンク「ティーバッグ型ティーモクテル」の開発

飲みたいときに飲みたいお茶カクテルを!アルコール・ノンアル問わず、スグに茶飲料が作れるティーバッグ型スマート・ドリンクを開発します。

発展コース

(※今年度、発展コースの採択はありません。)

どのテーマも、地域課題を解決する内容として相応しく、かつ、魅力ある提案をいただきました。よりよい成果に結びつくことを期待して、産学連携コーディネータの立場としても応援していきます!